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マイケルムーアの『SiCKO』 [映画も演劇も好き]

公開もほぼ終わりですが、観てきました。

マイケル・ムーアも話題になってから3作目になると、
それほどすごい取り上げられ方もしてなかった気が。

以前の2作が日本の現実から遠く離れた感覚の作品だったので、
ドキュメントなんだけど、どこか作り物として観てたところがありました。

でも、この作品はアメリカの医療の保険制度をテーマとしていて、
アメリカンジョークでは済ませられないアメリカの闇を感じました。
この作品を観て、アメリカに住みたくなる人はほとんどいないと思います。

ひさしぶりに映画を観ながら、ものすごくいろいろなことを考えました。

予備知識で持っていたのは、
アメリカには『国民皆保険加入制度』がないってことと、
保険未加入で医療を受けるときには、
高額な医療費が必要ということくらいでしょうか。

だから、保険に加入してる人は、それなりの恩恵を受けられて、
日本のように医療が受けられると思っていたんです。

びっくりしましたね。
資本主義・民主主義の極みのアメリカのひどさ。

保険に入ってるにもかかわらず、
医療を受ける権限ってものが被保険者にナイっていうこと。
民間会社の保険なので、適用の際には
事前申請が必要でその会社の許可がないと保険がおりない。

この映画では、アメリカの健康保険の不条理さを
政治や他国と比較しながらシニカルに
そしてユーモアたっぷりに懇々と説明してくれます。

あーおもしろかったぁ~!なんて後味ではありません。
苦かったです。

日本の保険制度とか、政治についても多いに考えてしまいました。
総理のキャラがどうとか、
美しい国とか、
年金問題とか、
政治をおもしろおかしく報道するテレビとか、
これでいいのか、日本人??
正直そこまで考えてしまいました。

上映後、客層をみたんですけど、平日朝一だったこともあると思いますが、
シニア層の男性が多かったです。
2、30代も観た方がいいですね。
何かが少しは変わるかもしれません。


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